[解説]

平成23年の火災を受けて、火災を再び繰り返さないため、六角橋商店街の魅力を残しながら、ふれあい通りに面した建築物やアーケードを火災に強い建築物変えていくことが必要だと感じ、横浜市とともにまちづくり検討を行い、「地域まちづくりルール」と「地域まちづくりプラン」を策定し、ルールとプランの運用をこれまで行ってきています。
その後、ルールとプランに基づき、避難や消防活動上有効な通路の確保や非常警報設備の設置を行いました。また、アーケードについては、現況調査を行いましたが、結果、現在のまま、アーケードを存続することが不可能であることがわかった経緯については、昨年度からこれまで説明を行ってきたとおりです。
また、2019年からは、まちづくりとして「建替えモデル」の検討に着手し、まちづくりの目標に「個別建替え」と「共同化建替え」の視点を加味する必要が生じています。
さらに、横浜市でふれあい通りに面した建物の個別建替え基準を作成したことを受けて、地域まちづくりプランとルールも整合性をとれるように改定することしました。

[解説]

こちらはアーケードの現況調査の様子です。
六角橋のアーケードは、柱や梁が空中に浮いていたりして、地震や暴風雨、雪などに対して非常に危険な状態であることがわかりました。

[解説]

昨年度から今年度にかけて、地権者さんと商店街会員さん向けにまちづくり検討の経緯をDVDとユーチューブの動画で説明会とアンケートを実施しました.。


[解説]

そもそも地域まちづくりプランとは、地域のまちづくり組織、すなわち「六角橋商店街連合会」が、商店街のまちづくりの目標や方針を定め、街の課題解決に向けた取り組みをまとめたものです。

地域まちづくりルールとは、建物や土地利用について、「六角橋商店街連合会」が、自主的に定めたルールです。このルールは、建築行為などが発生する場合に適用されるものです。地域まちづくりプラン、ルールとも地域へ説明やアンケートなどにより合意形成を図ったうえで、横浜市によって認定されたものとなります。

今回の地域まちづくりルール及びプランの改定の趣旨をご説明します。大きく2つあり、1つ目は、横浜市が4月に個別建て替え基準を策定しましたが、ルールにおける建築物の制限などについては、市の基準に合わせた内容変更が必要となります。また、2つ目として、これまで検討をしてきた個別建替えや共同化建て替えができるよう、ルールやプランに反映をさせています。
今回の改定によって、横浜市の基準と六角橋のルール、プランとの整合を図ることにより、横浜市の建て替え基準も運用が開始できることになります。それにより、将来の建物の更新についても、個別建替えや共同建て替えが選べるようになります。