#02.六角橋にフィットする身の丈サイズのエリア再生 

ゲスト:西村 浩 氏 (ワークビジョンズ代表取締役  クリエイティブディレクター)


六角橋にフィットする身の丈サイズのエリア再生


第2回目の講演会は、商店街に隣接する「ロッカクパッチ」に白楽在住の建築家でクリエイティブディレクターの西村浩氏をゲストにお迎えしてお話を伺いました。

空間設計に留まらず、事業主としても、がっぷり四つの領域横断で、まちづくりに奮闘する四方山話をたっぷり伺いました。

YouTube にアーカイブを、こちらに概要をまとめました。

ゲスト|西村 浩氏/白楽在住の建築家/クリエイティブディレクター
東京大学工学部土木工学科卒業、

同大学院工学系研究科修士課程修了後、

1999年ワークヴィジョンズ一級建築士事務所( 東京都品川区) を設立。

土木出身ながら建築の世界で独立し、現在は、建築・リノベーション・土木分野のデザインに加えて、全国各地の都市再生戦略の立案にも取り組む。日本建築学会賞、グッドデザイン賞・大賞など分野を超える受賞歴多数。


リノベーションまちづくりの本質はまちの資源を再編集して新たな価値を生むこと


人口減少時代の“空き”はポテンシャル!


人口減少時代、街に「空き」が増えると、出店者も投資家も選び放題になります。その時に選ばれる街になるよう、今から、街の応援団を増やし「この街、いいよね︕面白いよね︕」と、エリアの価値(街への期待値)をあげておくことが必要です。

佐賀市呉服元町エリアの建物更新と合わせて設立された家守会社がストリートマルシェを運営。来街者&出店者の層が大きく広がった。


空き地に芝生を張る超妄想︕    

わいわいコンテナからドライブするエリア再生


超妄想!から始まった
佐賀市わいわいコンテナから
やがてMOMs’ Bagel へ

①駐車場(P) に芝生を張り、チャレンジショップや雑誌が読
めるわいわいコンテナを目指して親子の来街者が増えた。

②新たな出店希望者が増え、空き店舗の入居率が向上。建
物改修も進み、通りに商業の賑わいが戻る。

③通りに面した無味乾燥な駐車場の一角に、呉服元町スト
リートマーケットの運営を前提とした新たな事業体兼
店舗「MOMsʼ Bagel とSUISE」がオープンし、来街者
層が更に広がる。コンセプト「子供たちとママたちのや
りたいことができるまち」が具現化しつつある。

姫路市蒲田商店の事業承継と 旧市場エリアの再生ビジョン


僕が校長を勤めた姫路市のメインストリート裏の駅西エリア(元市場街)の個店の事業承継とエリア・リノベーションをご
紹介します。
かつては市場だった街の荒物店の事業承継とリノベーションを子育て中の設計士のお母さんが「そのまま店を引き継ぎます」
と提案して実現しました。常連のお客さんや周囲の店舗とのコミュニケーション通して、街と店の個性を大事に受け継ぎながら、荒物店を少しずつ自分色に変えました。現在は、個店が支えあう市場エリア全体が再生できるよう「軒先朝市」にチャレンジ中。

市場だった街の歴史が持つ熟成・凝縮された秘伝のタレ(気配)の承継がコンセプト  

個店の事業承継を通して得た知見と確信を元に

ストリートを軸とした新旧交流を促すエリア再生に取組中